雪篠的文章談

 私と文章…なりゆきと思いつき…そして文才のない私…できるのは駄文。
 “小説の素”らしきものは、歩いていたり電車を待っていたりする時、眠りから覚めた時、夢の中などにあって、映像で流れていくのを文章に変換したり、文章がつらつら流れていったり。
 でも、記憶力ないから遡れないんですよね。だから歩きながら文章が頭の中流れてくのを捕まえて、ふいに止めて「あ、ここは」なんて校正しようとなんかしたら、あっという間に真っ白になって。
 あと朝方もそう。寝覚めはいいんですよ、割と。良すぎて、駄目ですね。寝ぼけたままだと、もうちょっと保てるんじゃないかと思うんですが……

 浮かぶのは大抵ワンシーン。ラストだったり、どこにでも置けそうなほどどうでもいいような些細な場面だったり、冒頭のこともあるし。科白一言のこととかもあるし?
 そんなだから、話として計画して、プロット立ててその通りに書くなんてことは、ほとんどないですね。おそろしく生産性が低いです、そのワンシーンまで辿り着いて、ラストまで行き着ける話は本当に少ないんですよね(苦笑)
 こういうストーリーが書きたい、って作るんじゃないんです、私の場合。だから話の構成とかめちゃくちゃで、読みづらい文章なんでしょうね……。

 書きたいもの、というか目標?あるとすれば[綺麗な世界]ですね。別にお伽話とか名作劇場な意味でじゃなくて。
 硝子細工の折れそうな線の細さとか、蜘蛛の糸の上を伝う水滴だとか、そういうイメージ(意味不明?私にもね)繊細なっていうのとも違うのかも知れない。金属の板に、針で描きつけた絵のような、そんな線の細さ。
 そういう[世界]であって、神経質に書かれた文や弱々しい言葉は、別物で。でも痛みとはスレスレくらいの。
 誰かが泣いてくれたらすごいよね、感動だよね(苦笑)ものかき冥利に尽きるよね……感動するような話書いてないですけど(口調めちゃくちゃ・笑)でも、いかにも「泣かせ」な話って嫌いなんで「可哀相な話」って書けないんですよ。
 あ、やっぱ心が温かくないからかなぁ、うん。優しい話というか、心温まる話は書けそうにありません(笑)書いてみたいですけど。

 なんだか年々面白くなくなってる気がしないでもない自分の話を、今更になって、こんな形で公開することがあるとは……勢いと無謀さを感じますね。本当に、お付き合いくださっている方々、皆様にはお礼を。
 こんなところでしょうか。あ、最後に……雪篠さんは感想をプレゼントされると、かなり喜びます(笑)ので、暇にまかせて駄文を読んで、もうほんの少し時間が余っていたら、感想をお聞かせください、お待ちしております。

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